サステナブルファッションな話。

こんにちは。

スタイリスト瀬戸です。

 

製造段階での二酸化炭素の排出や、水質汚染、環境負荷が大きいと言われてる繊維・ファッション産業が変わろうとサステナブルを提言しだしたのは約2年前。

 

未来の地球を考えた、アパレル企業によるその後の提案、活動、提供がより進んでいます。

 

わかりやすく言うと、

ファストファッションで最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣料品を短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドは地球環境に悪いからもう終わりにしよう、

 

環境問題に配慮した少々高くても良いものを買わなきゃいけない時代がきてますよ、という流れ。

 

 

だから、

リサイクル素材の服を着て

電気自動車でお出かけして

プラ製ストロー使わずに

トレーサビリティー(生産履歴)の確保されたコーヒーを飲むのが

今いちばん時代の最先端。

 

 

各メーカーサステナブルをうたった品物がだいぶ増えたな〜と感じています。

 

たとえば、

 

環境配慮型素材、使用済みペットボトルを使った再生ポリエステルや、

ケミカルリサイクル技術、

リサイクルダウン、

綿の落ちわたを再利用した素材、

種・畑から管理するオーガニックコットン、

リサイクルコットン、

植物由来合繊、

再生ペットボトル不飽和ポリエステル樹脂使用ボタン、

リサイクルシルバー、

キノコの菌から作った人工レザー、

廃棄衣料から作られた建材パネコ、

 

などなど、

 

持続可能な環境、社会に向けた事業活動を強化しています。

 

 

環境配慮といえばパタゴニアの服

写真は1993年にペットボトルからリサイクル・ポリエステルの製造をはじめたパタゴニアのリサイクルポリエステル、リサイクルダウンを使用した、私の所有する服。

 

 

これからはサステナブル素材を使った付加価値の高い商品が市場に出回って、捨てる時も再利用出来る仕組みが出来上がります。

 

 

 

先日、ファッション専門学校へ伺った時見かけたのは、

アパレル企業様や中古衣料を扱うメーカー様から提供された

在庫過多の残った服や廃棄前の服が、学生たちに段ボールいっぱい無償提供されていたこと。

リメイクにでも使ってね、って事でしょうか。

学生はパーツを頂いたり、解いてパターンを研究したり、活用無限大。

 

服から服を作る活動です。

 

焼却されるひとつ前の砦として、

これはとても良い取り組みですね。

 

わたしが服飾学生だった時には無かったことなのでとても良いサステナブル活動だなと思いました。

 

 

 

私も何かサステナブルな衣類を持っているかしらと

クローゼットを見渡してみたら、

 

羊毛100%の毛織物製品、

『タータン』のスカートを所有していました。

 

 

 

タータンのスカート
ウール100%のタータン

毛皮と違って毎年のように羊から羊毛を刈り取ることができる為、環境負荷の少ない素材です。

 

タータンは、丁寧に作られているのと、トレンドが繰り返しやってくるので長期間所有しています。

長いお付き合いができるものもサステナブルです。

 

 

環境省推進サステナブルファッション・一着を長く着よう

また、その逆で、いわゆるファストファッションで購入した衣類。

フードパーカー、素材は綿ポリです。

一日着て帰ってきたら毛玉が出ているのに気づいて、出来やすいタイプだなぁと思っていたら、

あっという間にタワシでゴシゴシ擦ったのか?

という状態になりました。

 

 

 

綿ポリ素材の服
毛玉がいっぱいの服

未だかつて、フードパーカーに毛玉がオシャレ!!

という流れになった事はないので、

さすがに外に着ていくのはキツいです。

 

結果的に短いサイクルで消費される服になってしまいました。

 

 

環境省推進サステナブルファッション・衣服のごみ

処分するときには少しでもCO2の削減をしたいと思って、

 

『BRING』さんの

衣類回収ボックスに、不要になった服を入れさせて頂きました。

 

 

 

洋服リサイクルボックス
不要になった服はリサイクルへ

BRINGさんで回収されたポリエステルの服はケミカルリサイクルされ、また生地へと還ります。

 

今回アウトドアブランドのTHE NORTH FACEさん店頭の回収ボックスを利用させて頂きました。

 

他社製品でも問わず回収してくれるので、今後も利用させて頂こうと思っています。

 

 

家庭用ゴミ袋に捨てていた服をリサイクルへ、

お近くの自治体の回収方法や、

街の回収ボックスを調べてみてはいかがでしょうか。

 

 

環境省によると、サステナブルファッションへの関心は、

知ってはいるが関心がない、または、

日常生活の中で具体的な行動を起こしていない、

という方がまだまだ多くいらっしゃるとのこと。

 

Sustainableな未来へ、スタイリストが出来る事、すべきこと。

 

Sustainableの在り方を具体的に提案しているファッションブランドを着用すること、仕事で使用させて頂くこと、消費者としてサステナブルを考えること、

また、こうしてサステナブルファッションについて記事を書いて認知度を向上する事でしょうか。

 

 

環境省推進サステナブルファッション・持続可能に

Sustainable活動は企業にとってコストもかかるし、すぐには浸透しないかもしれないけれど、

皆が少しずつ地球環境に配慮したら未来も変わりますね。

 

 

衣料廃棄物の削減に、必要でないものは買わない、という選択がもっともサステナブルですが、

2022年春夏物の服を買うときは、

ぜひSustainable(持続可能)を意識して選んでみてくださいね〜。

 

 

スタイリスト 瀬戸芙美香