スタイリストの和裁道具

こんにちは。

スタイリストの瀬戸です。

 

只今浴衣を仕立て中です。

 

和裁の道具、皆さんはどんなものを使ってますか。

今回は和裁を始めたい方のために私の使ってるおすすめのお道具を紹介したいと思います。

 

まずは道具が入っているおはりばこから。

 

麦わら細工の桐箱を裁縫箱にしています。

●裁縫箱は、兵庫県の城崎温泉で発展した麦わら細工の桐箱を気に入って使ってます。

画像のものは『桔梗詰』という小筋張りの細工模様です。

他にも色々なデザインがあり、色合いもカラフルで可愛いです。

頼めば自分のお名前入りオリジナルを作って頂けます。

針の保存には桐箱が最も適しているので桐の裁縫箱はオススメです。

京都の三條本家 みすや針と自作の指ぬき

●針は京都の三條本家 みすや針

さんのものを使ってます。

 

同じく針を扱ってる、みすや忠兵衛さんのみすや針と名前が酷似しますが異なります。

 

三條みすや針さんの針表面のメッキ加工していない研磨のあんばいが好みなのです。

針穴は小さい丸穴で、糸がひっかからず、糸切れもしにくいです。

 

わたしは指が長いので、運針を縫う時は三ノ四です。

絹針は四ノ四を使っています。

 

和針は「三ノ三」や「四ノ三」などの伝統的な名前が付いています。

前の数字が針の太さを、後の数字が針の長さを表します。

針の太さは布地によっておおむね決まっていて浴衣の場合は木綿針を使います。

 

三條本家 みすや針さんの良いところは、店内で実際に針を持って、縫って、自分の手のサイズに合った針を見つけられるところです。

 

手芸店で売ってる『ぬい針』をざっくりで買っていた方には一歩進んだ選び方ですね。

針は自分の指の長さに合う縫いやすいものを見つける事が大事です。

 

●指ぬきは本革で自作しました。
牛革の床面を突合せに糸でつないでちょこっと縫うだけ。
全面で針を捉える為、縫いやすく欠かせないお道具です。
牛革のハギレで良さそうな厚めのものがあったら買っておくと良いです。
針山は羊毛100%わたの手作り

●針山は中味のわたが羊毛100%の手作りです。

油分を含む羊毛ですと、針の抜き差しも滑り良くスムーズで、針も錆びにくいです。

羊毛の針山がおすすめです。

 

大切なはさみコレクション

● はさみは、日本橋うぶけや さんの、小さな裁ち鋏、これがとても優秀で気に入って使ってます。

細かいところの布地の切断や糸切りに適しています。

 

握りばさみ(糸切りハサミ)は複数スタンバイしてます。

縫うのに集中してると知らぬ間にどこかにもぐりこんで隠れてしまって、糸を切りたい時に無い!って事が多くて、探す時間が勿体ないのでさっと切れるように裁縫箱に複数入れてます。

短刃のものばかり気に入って使ってます。

 

和裁士をしていた祖母のにぎり鋏は新潟県燕三条の鍛造(たんぞう)から作り上げた切れ味抜群のものでした。お手入れしながら一生使える物もいいですね。

 

良いお道具は良い仕上がりにつながります。

ぜひ参考にしてみてくださいね〜。

 

スタイリスト瀬戸芙美香